【被災地支援】避難所運営と避難者 ボランティア活動の視点とは?

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1日目にプリントを配って回った避難所を 再び伺ってきました。今回は、「避難者へ手渡し」できなかった所を重点的に回ってみました。

案の定、係の方に配布をお願いした避難所では、各個人へ情報の伝達が渡っていませんでした。 
本日改めて(再び)伺った事で、先方が理解をしてくださり、今回は避難者お一人お一人に手渡しする事ができました。

他の避難所もそうでしたが、

「直接の手渡し」は、相手の表情が見て取れることもあり、感じるものが多くあります。

「今必要としている事は、何が優先かな?」と感じ取る瞬間として重要な機会だと思います。


そして、もうひとつ。


複数回 足を運ぶ事で教えて頂いた事もあります。


それは、「避難所を運営している人達の事情」です。


学校をベースにしている所、コミュニティーセンターを利用している所、

県外からの支援スタッフが運営に携わっている所、町の住民が中心に動いている所、
と支援活動に当たるメインスタッフが異なるようでした。

特に、今回印象的だったのは、【町の町内会スタッフ】が中心となっている避難所です。
ここは、運営スタッフ自身も「被災者」であるにもかかわらず、避難されてきた方々への奉仕活動を行っています。

明日31日で、22年度が終わる事を一つの区切りとして、

「これ以上の避難所活動はしたくない。」という本音を聞かせて頂きました。


これは、難しい感情の問題が無視できません。

現在の支援体制、ボランティア自身の感覚の中に「避難者への支援」だけがクローズアップされているように映ります。 たしかに、住む家を失い、避難所へ仕方のない理由で来られる方がいるのは事実なのですが、

一方では、「救援サービス、食糧支援」などは避難所の避難者にしか集まってきていません。

避難者の中には、「支援スタッフよりも被害が少ないが、一人でいるのは嫌なので避難所に居続ける」人も実際に存在します。

また、3週間にもなる長期化のため、「人にやってもらう事を前提にかまえている」避難者の人も増えてきていると聞いています。


支援スタッフ側からすれば、「避難は一時的なモノ。自分で次の生活に向けて準備して欲しい」のが支援の目的でもあるはずです。


これも、仙台市内の避難所ですが ここでは避難者同士がコミュニケーションをとって自治組織のような機能を持ち始めた箇所もあると聞きました。


私達「ボランティア」が すぐさま「避難者への活動だけ」に目線が奪われがちな雰囲気の中、
こうした側面も感じ取る必要があるのだと思いました。

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